長時間労働がもたらす身体への悪影響!時間外労働は月60時間が危険水域

転職の相談に来られる方の中で「もう疲れました……」という方が一定数おられます。

長時間労働、それは人の生きる気力を奪い、思考力を奪い、最悪の場合は命まで奪ってしまうことすらあります。

長時間労働はいつどこで誰に降りかかるかわかりません。

相談にこられた方も、
「先輩が突然退職して、引き継ぎをしてから一気に仕事量が増えてそのまま……」
「会社の業績が落ちてコストカットが叫ばれてサービス残業が一気に増えました」
「社長の交代で社風が一気に体育会系になり、長時間働かない奴は評価されない環境になってしまいました」
などのように、今まで平穏だった筈が急に状況が変化し、長時間労働をすることになってしまうケースが多々ありました。

私も一時期、長時間労働をしていましたが、周囲にうつ病が増え始めているのに気づき自分で仕事量をセーブするようにした結果、大事には至りませんでしたが、あのまま続けていたら間違いなく心と身体を壊していたでしょう。

長時間労働が常態化している企業ではなかなか気がつけないのですが、長時間労働を甘くみてはいけません。

事前にその危険性を理解し、可能な限り自分の心と身体を守るべきです。

今回は長時間労働がもたらす、恐ろしい弊害をまとめました。

1日の残業時間が平均3時間を超えるのは危険な兆候

1日の残業時間が平均して3時間を超える状況というのは、9時始業の会社であれば8時間労働で18時終業が普通ですから毎日21時まで働いている状況です。

このような状況にあるとき、見えないところで心身にストレスが蓄積されていきます。

一般的な月の営業日が20~22日ほどですから1日3時間残業すると月60~66時間程度が危険と言えるわけです。

しかし、相談にこられる方の中には「毎日が終電です、でも遅刻は許されなくて」などという方もおられ、この方は毎日6時間残業ということをされていました。

しかも、土日のどちらかは出て、そこでも同じくらい働いていましたから、6時間が22日、それに土日14時間が4日とすると1ヶ月の残業時間は平日132時間と土日56時間で、なんと合計188時間です。

これはもう異常値ですね。

この方には私から「今すぐ会社を辞めなさい」とアドバイスをさせていただきました。

「そうでないと、死にますよ」とまで。

厚生労働省の調査によると、労働時間における危険水域いわゆる「過労死ライン」はこのように定義されています。

1ヶ月あたりの時間外労働時間 業務と発症の関連性
発症前1~6ヶ月間にわたりだいたい45時間以内 関連性が弱い
発症前1~6ヶ月間にわたりだいたい45時間を超える 関連性が徐々に強まる
100時間を超える、または、2~6ヶ月間にわたりだいたい80時間を超える 関連性が強い

このように45時間を超えることで「関連性が徐々に強まる」とされ、何らかの発症を伴った場合は長時間労働が原因と見なされる可能性が高いです。

たとえば、健康であった30代の男性が脳卒中で亡くなったとします。

脳卒中は脳の血管が詰まったり破れたりすることで、ケガなどと異なり正確な原因がわからない病気なのですが、脳卒中で亡くなる前の3ヶ月間、45時間を超える残業が常態化していた場合、この基準に照らし合わせれば「業務が長時間に及んだことと脳卒中が発症したことは関連性が高い」となるのです。

これは法律上でも認められており「因果関係がある」と定義されます。

なぜ、長時間労働をすると死に至るのか?

長時間労働と死の因果関係はかなりの研究が進んでおり、近年ではいろいろなことが分かってきています。

例えば、月に60~80時間の残業をすると、脳は心疾患のリスクが2倍から3倍にもなります。

また、長く働けば働くほどストレスと疲労から、精神状態も悪くなっていき、結果としてうつ病のような精神障害を引き起こします。

さらに、1日の睡眠時間が減少することで、循環器疾患(脳、心疾患、糖尿病、高血圧)のリスクが何倍にも高まります。

多くの場合、危険の兆候は「うつ病の初期症状」と言われています。

疲弊したまま騙し騙し働いていくと、イライラする回数やふらつく回数、めまいや立ちくらみが起きるようになります。

そして、恐ろしいことに人間はそれに慣れるようになります。

まるで痛みを感じなくなるように感覚が麻痺していくのです。

ですが、身体は確実に悲鳴をあげています。

その場合、このような初期症状が出ることが多いでしょう。

  • 肌が荒れる、吹き出物がでる
  • 胃痛、めまい、立ちくらみが慢性的に起きる
  • 食欲不振になり食事が美味しくなくなる
  • 仕事をしていない時間は無気力になり、部屋を片付けたりする気持ちなどもなくなる

これらはうつ病など心疾患の初期症状でもあります。

心が麻痺しているので身体が危険に対する警鐘を鳴らしているのですが、多くの人はこれに気づきません。

うつ病になると何もする気がなくなる

うつ病になると何もする気が起きなくなります。

布団から起き上がれなくなったり、電車に乗れなくなったり、オフィスに到着しても意識が混濁して何をしていいか分からなくなります。

「やらなければ……」という強迫観念だけが頭の中にあり、なのに手も身体も動かない、というような状態になります。

さらに悪化すると自分が何を話したのか何をしたのかわからなくなり、記憶ができなくなります。

感情のコントロールもできなくなり、突然怒り出したり、波がが止まらなくなったりします。

こうなると、すぐにでも休職をするか、病院に駆け込むくらいの必要があるのですが、企業によってはこの状態でも助けてはくれず、逆に追い込んできます。

本人は自分が完全に壊れる寸前なことに気がつけず、最悪の結果になってしまうことがほとんどです。

長時間労働の怖さはうつ病だけではない

長時間労働で起こるのは何もうつ病だけではありません。

心が壊れると身体も同時に壊れるためです。

多くの人は心臓病や顔面麻痺、心筋梗塞など取り返しのつかない病気を発症し、完全には元に戻らなくなります。

過労死といったって若い世代に関係ないだろう、と考えている方も結構おられるのですが、逃げ方がわからない20代30代の方が過労死のリスクは高いといっても過言ではありません。

過労死には前兆があります。

以下のような症状がでている場合には、今すぐに休息をとり、病院に行きましょう。

あなたが出社しなくても会社は死にませんよ。

でも、あなたが死んだら取り返しのつかないことになります。

脳卒中(脳梗塞、くも膜下出血など)

  • ろれつが回らない
  • 片方、もしくは両方の手足に力が入らない、しびれがある
  • 人の話している内容が理解できない
  • めまいがして立っていることができない
  • ガンガンと刺すような酷い頭痛がする

心疾患(心筋梗塞、虚血性心疾患など)

  • 胸やみぞおちが突発的に痛む、もしくは鈍痛が慢性的に続く
  • 胸が締め付けられたような感じが常にする
  • 少し身体を動かしただけで息が切れる
  • 身体がむくんで元に戻らない
  • 左肩や背中が刺すように痛い

うつ病

  • 一日中憂鬱である
  • 死ぬことばかり考える(駅で飛び込んだら楽になれると考えるなど)
  • まったく眠れない、眠った気がしない
  • 集中できない(仕事以外の趣味などでも)
  • 常にイライラする

もしこのような症状があるようであれば、今すぐあなた自身であなたの心と身体を守ってください。

長時間労働を避けあなた自身を守るためにするべきこと

おそらく追い詰められている状況では、選択肢があまりないことでしょう。

同僚や上司などからみれば明らかに異常な状況であるにも関わらず、何も対策が取られていないからです。

その場合にできることはたった一つで「会社にいかないこと」です。

会社にいかず家でまず休息を取ってください。

美味しいものを食べて、ゆっくり眠ってください。

あなたの気持ちを一時的にでも休める必要があるからです。

少し落ち着いたら医者にいき、まずは身体をチェックしてもらいましょう。

困ったらいつでも相談してください

転職コンサルタントは、こうした過労死寸前の求職者さんたちの相談にのることができます。

一番大切なのはあなたの身体ですから、医者に行くべきですが、その後も労基署などとやりとりをする必要があるかもしれません。

そういった会社との対処の方法についてもご相談にのることができます。

気持ちが落ち着いたら是非「転職エージェント」へ登録をして、まずは面談を受けてください。

私も何百人ものこうした過労死寸前の求職者さんと面談をしましたが、きちんとした転職さえできれば心も身体も元に戻すことができます。

しかし、過労死寸前の方は何をするにも気力がわいてきません。

一人で転職をする気力がない、という方がほとんどです。

求人選びや履歴書、職歴書の書き方、面接の対処など、そういったことすら面倒くさいと感じるようになり、転職もできずそのまま心身を壊してしまいます。

ですが、転職エージェントであればそこで力になれ、あなたの代わりに色々と動くことができますし、求人探しのお手伝いもできます。

料金も一切戴きません。

転職エージェントにご相談いただければ、過労死寸前でもきちんとした企業への転職を実現させてみせます。

こういったときにオススメの転職エージェントはDODAです。

DODAはここに「どんな小さな悩みでもお気軽にどうぞ」と書かれている通り、どんな小さな悩みでも気軽に答えてくれます。

また、全国に拠点を持つ転職エージェントの最大手で非公開求人も多く取り扱っており、あなたに合う企業をきっと見つけることができるはずです。

もし現状、脳卒中、心疾患、うつ病などの症状が出ていない方でもいつ発症するかはわかりません。

発症して気力がなくなった結果、登録することすら面倒くさいとなってご相談にすらこられない人も増えています。

ですから、まずは登録だけでもすませておくことをお勧めしています。

最後に

長時間労働がもたらす身体への悪影響、いかがだったでしょうか?

長時間労働を甘く見ていると心も身体もボロボロになり、決して元には戻らなくなります。

それは、すなわちあなたの人生がメチャクチャになることを意味しています。

厚生労働省が認めているように長時間労働は人を殺すのです。

私も相談にのれますのでお気軽に「お問い合わせ」からご連絡をくださいね。